稲作の教科書 週末の手植え稲つくり

HAPPY BIRTH CAFE

2016年04月04日 23:42




昨年の早朝、脱穀の終えた田んぼに藁を散らす前にレンゲの種をまいた。

昔はレンゲを肥料や除草に利用していたという。

時代がおおきく変化していきそうな感じが強くなってきている最近ですが、お米は作れるようになっていて損はないとおもいます。

一家に一冊ぜひどうぞ

横田不二子 著
5畝の田んぼで自給生活を楽しむ
週末の手植え稲つくり


http://www.hatake-tanbokankyo.org/training/rec_book_2.php


田んぼとの一体感が味わえる手取り除草

八年やって、除草に関しておぼろげにわかってきたことをざっとまとめてみる。
①初期に深水を、張ればかなりの雑草、ことにヒエは抑えられる。
②不耕起にすると、地中深くに埋没した雑草の種が発芽してこない。とくにコナギの発生が少なくなる。
③田植え直後コイを放すとほぼ完璧に除草してくれる。
④レンゲを刈って水を入れると出るアク(灰汁)を、タイミングよく利用すれば、雑草の初期の発芽・発根を抑えられる
⑤レンゲの茎葉、稲ワラ、土手の草などを田植え後のウネ間に敷く。有機物腐蝕するとアオウキクサやアオミドロが発生し、光をさえぎり雑草の発生・成長を抑える。
⑥レンゲ、土手の草、ワラなどに糠を振ると田んぼ全体が微生物発酵し、ミジンコなどが発生。それをエサにしてザリガニやドジョウが増え泥をかき混ぜるので田んぼの土はトロトロになり、草の発芽・生長が抑えられる。除草の試みはひとつひとつ独立してあるというより、田んぼという舞台でそれぞれが微妙に絡み合いながら効果を上げていくのだと思う。最初の年、梅雨から夏に向かっての田の草取りは確かに身にこたえた。その辛さが、あれこれ試してみようとする原動力にもなった。かなりうまくいって、延べたったの五時間で除草がすんでしまった年もあり、さっぱり効果が上がらず結局は手取りするハメにもなったこともある。
でも、除草のためにあれこれと工夫するのはなんともいえない快感がある。田んぼの雑草との仁義なき戦い。でも戦っていると、草も生きたい、子孫を残したいと頑張っているんだと実感して思わず笑ってしまう。草との知恵比べに負けてせっせと手取りして這い回るとき、うまくいって拾い草だけしてゆっくり歩いていくとき、わたしは田んぼとの一体になったような感じがしてなんともいえない爽快感を覚える。くさを取ってやると稲は確実に緑の色を濃くし、まるで追肥したみたいに感じられる。手取りしていると、稲の生育にさほど障害にならない草もわかってくるようになる。そんな草はとらない根こそぎする必要はないのだ。ウネ間を通る生ぬるい風に、稲が嬉しそうに揺れている。



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