東城百合子さんの『自然に学ぶ食卓からの子育て』

HAPPY BIRTH CAFE

2013年02月08日 17:00


家のコタツの上でみつけた本


手作りを通して自然の恵みに感謝するその心こそ日々の生活を通して親から子へ伝え残していくものです。
本文より



世の中の問題の根は何なのかと考えたとき教育ではないかと思う。

では何を教育の中心にすべきかと考えると『食』になる。

人は食べなければ生きていけないから。

子どもには学習塾よりも台所や自然の中でいのちを学んでもらいたい


台所から世界が変わります。




『自然に学ぶ食卓からの子育て』

丈夫で心豊かな子を育てる食事としつけ

自然食・自然療法研究家 東城百合子著


はじめに

親は子どもの幸せを願い、頭のいい子、素直な子、社会に役立つ子を、と夢みながら子育てをします。しかし、必ずしも親の願いのようにはなりません。最近は、自殺やいじめ、ノイローゼなどの心の不健康と共に、体の不健康のひずみも大きくなってきました。そして健康法はブームです。
世をあげて健康を願い次々と出ては消え、人々は世に遅れまいと忙しく動き回るまわりますが、病人は減ることがなく増える一方です。気にかかることは、経済成長と共に、ガンをはじめとして慢性化した病人が多くなっていることです。ここにも心抜きと共に、手抜きした生活の根があります。食生活においても、手抜きした分だけ心が抜けてしまうそのひずみが、子どもたちに現れてきていることは否めません。
“ゆりかごを動かす手は世界を動かす”という諺があります。か細く弱くても、女の手はゆりかごを動かし、暖かい心を伝え、やがて次の世を動かす人材を育てる大いなる手なのです。
また、母は大地だといいます。捨て場に困るものを大地は汚れもあくたもバイ菌もすべてだまって包みこみ、それを浄化して見事な土の力としてしまいます。植物も、このしっかりした大地があって育ちます。母は大地だというのです。
暖かいほほえみ、やさしい言葉、湯気の立つ食卓、そして「行ってらっしゃい」「おかえりなさい」の笑顔があるなら、子は決して曲がらず立派に育つ、と大地は語ります。
何があってもいい。どっしりした大地があるなら大丈夫。安らぎと憩いのあるところから、家族は生き生きと働くエネルギーを養い、子は勇んで勉強ができます。愛はすべてを包み、希望を生み出す母胎だと、大地は教えてくれているのです。
世の中に子どもを愛していない親はいないはずです。ところが、現実は子どもの姿を見るとイライラし、怒ってばかり。子どもの心は冷たく離れていくばかり…。どうしてこの子は親の願い通りにならないのか。と思います。が、子は親の願いの如くではなく、親の「心」の如く育つのです。子どもの姿は親自身のイライラした心の姿なのです。親の心に安らぎさえあれば、子どもは素直に、前向に育っていってくれるでしょう。
現代人は心の安らぎを失いつつあります。それはなぜでしょう。早く、便利に、合理的に…を追求していった結果、人は手を抜き、楽をすることが幸せだと思いこんできました。ところが、ここに思わぬ落とし穴がありました。手を抜くことは心を抜くことでもあったのです。手抜きの食卓からは、子どもに心(愛)を伝えることができないのです。そしてその結果が非行や家庭内暴力、校内暴力へともつながっていきます。
現代人のこの失われてしまった「心の安らぎ」を一体どうやったら取り戻せるでしょうか?
ここに一つだけわかっている道があります。それは毎日の食卓を真心をこめて手作りすることです。最初はめんどうくさいとおもっても、家族が健康でみんなに喜ばれているうちに、まず作る人自身の中に安らぎが生まれます。そしてやがて、子どもたちの心にも安らぎが伝わっていくのです。なぜなら、手をかけるとは愛をかけることに他ならないからです。
この本では、まず親の心が子どもの姿にどのように映し出されているかを実例を通して紹介しながら、こころを養う育児とは何か、を私自身の育児体験も交えて書いてみました。
また後半では、心と食べ物がいかに密接に関わっているか、心豊かな子はどのような食事から育つのか、をテーマにしてみました。
悪化する環境の中での食生活、特に食品添加物の害に触れながら、いかに食べ物のいのちを大切に生きたらよいか、みなさんと共に考えてみたいと思います。
この本がこころと体の健康を願う多くの方々に少しでもお役にたてば幸です

著者



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