衣食住遊 イセヒカリ 今日無事生かして頂いてありがとう御座います

2014年04月17日

茶道がより多くの日本人に理解してもらえるには

茶道を習ったことはないけど時々抹茶を楽しむ。

餡子などの和菓子をべるときに抹茶がほしくて抹茶をかき回すようになった。

手頃な茶筅と茶杓を買った。

器はどうしようと思っていたが五年前の今頃、善光寺西の門で地元の陶芸家である朝比奈克文さんの個展で蓮花の器を見つけた。

この器で抹茶が飲みたいと思い購入。

お気に入りの器で楽しむ甘い和菓子。

先日職場の人から「かすていら」をもらったので抹茶を点てた。

その時、雑誌を茶道のことが書いてあり、より多くの日本人に理解してもらえるには「一つはさまざまな制約を緩くして垣根を低くすること」とあった。
その記事を読んでやっぱりこれでいいんだと思った。

ただ甘い和菓子に抹茶が飲みたくて茶道を始めました。

誰にも習ったことはありません。

自分へのおもてなし。


Japanist ジャパニスト 2009 spring No.1
対談
千 玄室+中田 宏
p28 日本人の果たすべき役割
より抜粋しました。

中田
茶道がより多くの日本人に理解してもらえるには、どうしたらいいかという議論になると二つの意見に集約されると思います。一つはさまざまな制約を緩くして垣根を低くすること、もう一つは時間はかかるかもしれないが、あまり垣根を低くしないで茶道の基本をきちんと教えるということ。大宗匠はどちらの方法がいいと思われますか。


どちらもそれぞれ正しいと思います。本来こうでなくてはいかん、ということはあまりないのですよ。私は世界のいたるところでお茶を教えてきましたが、けっこう自由にしています。もちろん、お茶の基本はきちんと押さえていますが。また、私どもでは毎年「和の学校」と称して、親子でお茶を点てる教室を設けていますが、これがかなりの評判なのです。三人の生徒に対して一人の先生がつきますから、一度に大勢はできないのですが、親と子どもがいっしょになってお茶を点て、供し合います。お辞儀の仕方に始め、マナーも教えます。子どもに和菓子を作らせ、親に食べていただきます。それだけのことで、親子の間に驚くほど気持ちが通じ合うようになるのです。

中田
見知らぬ人同士でも同じ茶室に入れば自然と和し合うのはお茶の力ですね。


茶室に入る躙り口は利休が考案したものですが、その意図は、どんなに地位の高い人でも「ただの人になってから入ってほしい」ということを無言で教えているのです。特に当時は武士階級が絶大な権力を握っていたのですが躙り口から入る時は帯刀も許されず、身を屈し、頭を低くします。その時、自分の足元を見つめることになり、自分を省みるという心が生じます。そこに心の転機がおこるのです。

中田
最近、若者の流行言葉でKYというのがあります。「空気を読めない」人のことを指すのですが、私はあの言葉に一縷の望みを託しています。つまり、その場の雰囲気を読むことの大切さを表現しているからです。それは気配りにもつながると思うのです。


人間関係においても気配りがもっとも大切です。「自分のため」だけではなく「他の人のため」という発想。英語で言えば、「エクスキューズ・ミー」や「アフター・ユー」ですね。失礼します、お先にどうぞ、という相手をたてる気持ちです。

中田
未曾有の不況と言われていますが、そういつ状況にあって、これからの日本人が果たすべき役割とは何ですか。


人間性の回復には日本の「道」がもっとも有効だと思います。とりわけ茶道は総合芸術ですからね。造園(茶庭・露地)、建築(茶室)、陶芸(茶碗・茶入・花入)、手工芸(漆器・木工芸)、花(茶花)、作法(点前手続き・礼法)、取り合わせ(茶道具その他の飾りによる)など、いずれも長い年月をかけて培われてきた日本文化の結晶が茶道です。和し合うことを根本とする日本文化は、互いに主張し合っていがみ合う世界情勢にあって、非常に有効な解決方法だと思います。そういう気持ちもあって、私は五十年以上に及ぶ茶の世界行脚を続けているのです。

抜粋以上



今回もやっていました。終わってしまったけど機会があったら行って見てください。とっても素敵です!
http://www.kantenpp.co.jp/papa_shop/html/view_1121.html

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Posted by HAPPY BIRTH CAFE at 06:01│Comments(0)
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