衣食住遊 イセヒカリ 今日無事生かして頂いてありがとう御座います

2014年09月04日

アロイトマトの自家採種の方法

なぜ自家採種が大切かというとお金を自由に作ることのできる権利をもっている人の言いなりになるのは嫌だから。
生活は益々苦しくなってくる。

世の中あまりにもデタラメすぎて笑えてくるが笑ってばかりはいられない

通貨発行権とは
http://youtu.be/N2CoRWt4IMk

これらに対しての防衛手段として自家採種と自然農が必要になる。


アロイトマトの自家採種の方法

ガンジーが糸を紡ぎ自ら服を作ったような思いで食べ物を作るのだ!


トマト採種の実際

○採果
採取果は着果40〜50日で完熟する。通常は完熟させてから採果するが、裂果して腐るおそれのある場合は完熟前に採果して追熟させる。秋の気温低下によって登熟が進まない場合は、霜降り前に採果する。

○追熟
完熟した採種果は7日〜10日間室内で追熟させる。完熟前に採果した果実は完熟するまで暖かい室内で追熟させる。

○タネ出し・発酵
タネの取り出しは、果実を切り、スプーンなどを用いて子室部のゼリー状物質ごと種子をかき出す。その際に水が入らないように注意する。かき出した種子は透明なポリ袋に入れて24〜48時間程度室温で発酵させる。発酵はトマト自身の持つ酵素や果皮表面にいる酵母菌などによって進み、種子まわりのゼリー状物質が溶けて洗いやすい状態になる。裂果した果実から採種のせざるを得ない場合や、発酵中に綿毛状や灰色のカビが発生してしまう場合はEMW〈(株)EM研究所〉などの乳酸菌資材を発酵させる際に1〜2%加える。種子まわりのゼリーが溶けたら発酵終了。

○水洗い
果肉やゼリー状物質の残骸はみずにうき、種子は沈むので容易に種子を分離できる。すすぎは十分に行う。

○乾燥と保存
トマトの種子よりも目の細かい防虫ネットなどを切ったものを用いて水を切り乾燥させる。種子は5日程度天日で干し、充分に乾燥させる。種子が濡れていたり生乾きの状態で高温になると、著しく発芽を悪くするので、干す場所の日当たりを調整するか、風をあてるなどしてなるべく早く水分をとばす。
乾燥したタネは乾燥剤といっしょに密閉容器に入れて冷蔵庫で保存する。トマトは長命種子なので、低温・乾燥状態を維持すれば5年程度は高い発芽率を保つことができる。普通の栽培品種では種子休眠はない。


私は育種にたずさわってきて、母本を育てることは子育てと共通する点が多いのではないかと感じている。親の思い通りに子は育たないように、人間の都合に合わせてタネを育種しようとしてもなかなか良いタネには育たない。
現在市販されている多くのタネは、多収穫をねらって母本を多肥栽培し、商品性を高めるためにより純粋性を追いもとめてきたため(雑種性の排除)、栽培も均一化が求められ、農薬・肥料・資材がセットされた形でなければ特性が発揮できない、弱体化したタネに変貌してしまっている。人間にとって良いと思われる栽培が、逆に作物の生命力を弱めて肥料・農薬の必要なタネにしている場合が多いのである。
ところが、畑から抜け出し身近な場所で自生している自生野菜は、畑で生育している姿とは見違えるような生き生きとしたかおをしている。この自生野菜は、母本が育つ環境がタネの性質を形成する上で重要であることを教えている。作物にも野生植物のような自立する力あり、作物にとって厳しいと思われる自然に近い環境条件が、生命力の強いタネを育てるのである。

『自家採種入門 生命力の強いタネを育てる』
中川原 敏雄・石原 薫 著
農文協
より抜粋


ハウス内のアロイトマト


今回は二つ


タネをとったあとの真ん中の部分がすごくおいしかった。
これで冷製パスタなんかつくったらやばそうだ。

瓶に入れて発酵させる。
見えないけど酵素や酵母が生きているはず。


洗ったばかりのタネは麻のお布団でひなたぼっこ

うぶげのツヤがいい感じ。


トマトの採種・保存

採種は簡単です。
自家受粉なので、株間3m空けるだけで品種間の交雑はしにくくなります。雄しべと雌しべの長さが同じものが自家受粉しやすく、長さが違うものは他と交雑しやすいといわれています。
① 望ましい株には目印をつける。
② 時期が遅いと割れる果実が増えるので早い時期に収穫用の果実を決める。
③ 食べごろの完熟しま果実を収穫する。
④ しばらく置いてやわらかくなった果実を切り開き、ゼリー質と種子をボールに絞り出す。
⑤ ボールにラベルを貼って、2〜3日間、暖かい場所に置く。
⑥ 泡が出てきたら種子をすくい出し、金ザルにあける(発酵期間が長すぎると発芽してしまうので注意が必要)。
⑦水を流しながら、きれいになるまでこすり洗いをする。
⑧ゼリー質がとれると、短い毛に覆われた種子が現れる。
⑨ それをつるつるした紙や、細かい目のザルの上に広げて数日間、日干しした後、陰干しする。
10 乾燥種子を乾燥剤とともに冷暗所に保管する
11 種子の寿命は、常温で2〜10年。


地元の種屋さんで種を手軽にこうことができるのに、なぜ、自家採種をしなければならないのだろう、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。知っていただきたいことは、世界的な動きとして現在小さな地域の種屋、さらには国内の育種会社がなくなりつつあることです。大企業に買収され、その社名を名乗りながら、中で扱う種が替えられていくのです。各地の品種を改良したり、生産してきた家族経営の育種会社はすばらしい仕事をしてきました。ぜひ日本の農家がこうした育種会社を支えるべきです。大規模な育種会社が小さな規模の会社を系列下におく過程で、各地にあったさまざまな在来種や固定種の種が、国内の数種類のF1(一代雑種)や海外の品種に置き換えられつつあります。
あなたが小さい頃に丸かじりしたキュウリや糠漬けなどの味が今と比べ、どこか違うかなと感じていらっしゃるのは、あたっているかもしれません。新しい品種は改良に改良を重ね、洗練され、作りやすくなり、輸送に都合よく、高収量をあげるものもありますが、伝統的な品種の持つような繊細で、複雑な風味はありません。
ファーストフードや便利な生活と引き換えになくなりつつあるのは、味の多様性だけではなく、栄養価もそうです。野菜の色つや、味の、栄養はすべて関連しあっているのです。
先見の明のある日本人によって、この流れが大きく変わりつつあります。この動きの出発点は、自分の種をほかの人にも使えるようにした一握りの有機農家の存在でした。転がり始めたボールのように、この動きのはさらに広がっていきます。

種のネットワークや自家採種をする人々が自分の持っている種を気候や土壌条件の異なる農家や園芸家に譲ることは、農作物の多様性を再度つくりあげていると言っても過言ではありません。この種はそこで、四季を生き抜き、新天地に適応するために、少しずつ進化するのです。こうしてできる品種は毎年変化し、バランスのとれるころに落ち着きます。それには、2、3年かかります。そこに適応するか、さもなければ、途絶えます。そうして、今まで1万年以上の間、農民が自家採種を続けることでさまざまな品種が生まれてきたのです。私たちが突然発明したものはなにもないのです。

最近の話ですが、多国籍企業であるモンサント社(遺伝子組換えワタ、ナタネ、トウモロコシで市場で最大)が世界有数の野菜、果物の育種会社であるセミニスを買収しました。こうした状況に手をこまねいていることはありません。まだ自家採種を体験したことのなかったあなたも、これからご自分の畑や菜園で、価値ある行動を起こすことができるのです。

いつか未来の世代から感謝される日がくることでしょう。
皆さんの多様性ある種の冒険を心より応援しています。

ジュード&ミッシェル・ファントン
(『自家採種ハンドブック』著者)
オーストラリア バイロンベイにて

『にっぽんたねとりハンドブック』
プロジェクト「たねとり物語」 著
現代書館より抜粋しました。

レッツ自家採種!







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Posted by HAPPY BIRTH CAFE at 06:08│Comments(0)百姓アロイトマト
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